更新日:

2026/10/9 14:53

Claude Codeを使いこなしきれていなかった経営者が、マンツーマン研修のあと登記の書類づくりを約5分に、領収書の仕分けを写真を送るだけに変えた事例

コミュニティ運営やイベント事業を手がける経営者ひとりと、業務の棚卸しから始めた約3時間のマンツーマン研修。1ヶ月後、本人は何をClaudeに任せていたか。

コミュニティ運営やイベント事業を手がける経営者ひとりと、業務の棚卸しから始めた約3時間のマンツーマン研修。1ヶ月後、本人は何をClaudeに任せていたか。

サマリー

  • 課題:Claudeの有料プランを長く契約していたが、使っていたのはチャット画面だけ。壁打ちの内容が残らず毎回説明し直す状態で、チャット画面から先へ進むきっかけがなかった。

  • 実施:マンツーマンの研修約3時間。業務の棚卸しから始め、事業ごとの資料の置き場、Instagram投稿用サムネイル画像の生成までを一緒に作った。1ヶ月後のフォローで、毎週の会員向けまとめメールの下書きづくりも仕組みにした。

  • 成果:研修後に本人が自分でClaudeに任せた業務が2つ。会社の登記変更の書類が約5分ででき、年間およそ15万円かかっていた外部サービスへの依頼が、今回は不要になった。毎月の領収書の仕分けは写真を送るだけで表になった。一方、当日作ったサムネイル生成はまだ使われていない。

課題 | コミュニティ運営の経営者が、有料契約はしているのに毎回ゼロから説明し直している

代表の定時ダッシュ氏は、SNS総フォロワー13万人以上の発信者で、コミュニティサービス「TEIDA Lab」のコラム連載とラジオ、パーティーやイベントの企画運営などを手がけています。

コラムは本人がスマホの音声入力で書き、Instagram、Slack、Facebookグループ、毎週月曜21時の会員向けまとめメールの4経路で届けています。まとめメールの作成や会員の退会処理は、スタッフが担当しています。

Claudeの有料プランを長く契約していました。それでも、使っていたのはチャット画面だけです。研修のヒアリングで本人が挙げた困りごとは、この3つでした。

  • 壁打ちの内容が、ログとして残らない

  • 「覚えておいて」と伝えても、次の会話では忘れられている

  • チャットが重くなって新しい画面に切り替えるたび、文脈を最初から説明し直す

契約もしていて、チャット画面では使ってもいる。それでも使いこなしきれていない、というのが研修前の本人の感覚でした。チャット画面から先へ進むきっかけがないまま、時間が経っていました。

なぜGOROに相談したか

きっかけは、本人からGOROへの「Claudeの使い方を教えてほしい」という相談でした。

GOROは以前、TEIDA Labのサービスサイトの制作を担当しています(有料会員数が2倍以上に伸びた、公開済みの事例です)。Web支援で付き合いがあり、GOROが日常の業務でClaude Codeを使っていることを本人が知っていたため、Claudeの相談先もGOROになりました。

初めて会う会社でも、進め方は同じです。事前のヒアリングと、当日の業務の棚卸しから始めます。

→ Claude Code研修・導入支援の詳細を見る

なぜ、GOROの研修は機能の説明から始めないのか

研修の最初に、Claude Codeの機能の説明はしませんでした。Claude Codeは、チャット画面のClaudeと違い、パソコンの中のファイルやフォルダを直接読み書きできます。ただ、本人が使いこなしきれていないと感じている状態で機能の説明から入ると、分かった気になって、また使わなくなると、研修を担当した旭(GORO代表)は見ていました。

経営者の業務は組織のように分業されておらず、業務の手順もルールも、本人の頭の中にあります。だから当日は、機能の説明より先に、繰り返している業務を口に出してもらう時間を取りました。作るものは、本人の実際の業務で動く状態まで当日中に持っていくと決めていました。

当日はもう1つ、全部を自動にしないと決めていました。生成したものを目で確認する工程は本人に残しています。確認の数秒を残すほうが、仕組みが長く使われるとGOROは考えています。

研修当日 | Claude Codeがデータを自分で読みにいくようになった

研修当日は、GOROのオフィスで約3時間、マンツーマンで行いました。当日、本人が腹落ちした点があります。「覚えておいて」と頼んでも忘れられていた原因は、データの置き場でした。業務のルールや資料を決まった場所にファイルとして置いておけば、Claude Codeは必要なときに必要なデータを自分で読みに行きます。

そこで、事業ごとの置き場を最初に作りました。パソコンの中に全事業を通す基本ルールのファイルを置き、Notionには事業ごとの区画を新しく作って、パソコンのフォルダと1対1で対応させました。

そのうえで、Instagram投稿用のサムネイル画像の生成に取りかかりました。コラムのタイトルを渡すと、決まったデザイン(ティール色の背景に白の明朝体)で画像ができる仕組みです。従来は本人がデザインツールで1枚ずつ作っていた工程です。

1回目の生成は、文字の改行が不自然な位置に入り、フォントも崩れました。過去のサムネイル3枚をClaude Codeに分析させ、色、文字の位置、改行のルールをテンプレートとして書き出して作り直しています。作り直しまでを本人が横で見ています。

生成した画像をNotionへ自動で登録する工程はできませんでした。5つの方式を試して不可能と確定し、手でドラッグ&ドロップする約5秒の作業として残しました。

この日の実装は、旭が手を動かして進めました。本人は業務の説明と、できたものの確認を担っています。本人からは、YouTubeやXの配信と違って嬉しい、という言葉がありました。業務を聞きながら、その業務で動くものをその場で組んでいったことへの言葉です。

研修から1ヶ月 | 当日のサムネイル生成は使われず、本人は別の業務をClaudeに任せていた

1ヶ月後のフォローで、対面で会いました。当日作ったサムネイル生成を使っているか聞くと、本人はまだやれていないと答えました。いまはサムネイルづくりを投稿担当のスタッフに任せていて、生成した画像をスタッフにどう渡すか考えているうちに、スタッフが先に作ってしまうそうです。

ドライブへ自動で上げられると旭が伝えると、それができたらより良い、と話していました。スタッフが動かす業務は、画像をどこに置き、スタッフがどう受け取るかまで決めないと使われません。この点が当日の設計から抜けていました。

その代わりに、本人が研修のあと自分でClaudeに任せた業務が2つありました。

1つは、会社の登記変更の書類づくりです。登記の変更は年に数件あり、それまでは1件ごとにオンラインの書類作成サービスへ依頼し、郵送で届いた書類に押印して返送していました。昨年は変更が複数回あり、外部に頼んだ手続きの費用は合わせておよそ15万円でした。

この書類をClaudeに頼んだところ、約5分でできました。法務局へ持って行った人は手続きの経験がなかったため、持ち物リスト、行く場所、手順を書いたマニュアルもPDFで作り、書類と一緒に送りました。

補足の電話をする前に、申請は終わっていました。外部サービスへの依頼と、その利用料は、今回は発生していません。同じように外部へ頼んでいた書類の手続きはほかにもあります。登記の1件で、時間だけでなく外注費も減りました。

もう1つは、毎月発生する領収書の仕分けです。以前は領収書を写真に撮って月別にGoogleドライブへ上げ、日付と内容を手で入力していました。

今は写真をClaude Codeに送るだけで、フォルダ分け、Excelの表の作成、クレジット決済分の除外、内容(摘要)の記入まで進みます。日付が写っていない領収書も、同じ日の駐車場の利用からClaude Codeが日付を推定し、それが合っていました。

摘要が空だと税理士から項目ごとに確認が来るため、本人が気に入っているのはこの欄が埋まる点です。件数がまだ少ないので自分のところでは大きな差ではないが、経費精算が多い会社なら効くはずだ、とも話していました。

試して向かないと分かったこともあります。

自分のSNSで、伸びている投稿を調べて似た投稿を作らせてみましたが、伸びませんでした。見たことのないものを生み出す仕事はAIに向かないと判断し、そこは自分の仕事として残しています。

公式LINEの自動応答は、作れるかどうかより、返信の分岐と日々の運用まで設計しきる手間が今は大きいと判断し、いったん見送っています。

成果 | 研修で挙げていなかった業務を、本人が自分で見つけてClaudeに任せ始めた

  • 登記変更の書類:書類が約5分ででき、法務局へ持って行く人向けのマニュアルもPDFで作れました。年間およそ15万円かかっていた外部サービスへの依頼は、今回は発生していません

  • 毎月の領収書の仕分け:写真を送るだけで表と摘要ができました。毎月発生する業務です

  • 会員向けまとめメールの下書き:毎週月曜21時に配信する1週間分のコラム(6本)のまとめメールを、Notionの原稿からClaudeが下書きする仕組み。1ヶ月後のフォローで一緒に作り、その日のうちに下書きが出る状態になりました。これまではスタッフがNotionから本文をコピーし、太字などを整えて送っていた作業です。送信ボタンは人が押します

  • 研修当日に作ったもの:基本ルールのファイル、Notionの区画、サムネイル画像の生成の3つが本人の手元にあります(サムネイルは受け渡しの設計待ち)

登記と領収書は、どちらも研修の棚卸しでは挙がっていなかった業務で、本人が自分で見つけて形にしました。

チャット画面で壁打ちをするだけだった使い方が、業務を1つ見つけてClaudeに任せてみて、向かなければ止める使い方に変わりました。聞く先もChatGPTからClaudeに変わり、毎朝の予定とタスクの要約も本人が自分で設定しました。

今後の展望

次の構想として、本人は、入会時アンケートの回答に合わせておすすめのコラムを案内するメールを自動で送ることを挙げています。最初はフォームの回答をきっかけにメールを送る段階を作り、出し分けはその次と決めています。過去のコラムを関心別に探せる会員向けポータルも、候補に挙がっています。

→ Claude Code研修・導入支援の詳細を見る
(貴社の業務のどこに当てはまるかは、ヒアリングの中で一緒に洗い出します)

当日までに準備いただくもの

  • 普段お使いのパソコンと、Claudeの契約(どのプランが必要かは事前ヒアリングでご案内します)

  • 専門知識は不要です。コードを書ける必要もありません

  • 時間の目安:事前ヒアリング+当日約3時間。オンラインでの実施もご相談いただけます

Claude Code研修を検討している方へ

この研修は、定時ダッシュ氏の事業の分け方と、使っているツール(Notion、Instagram)に合わせてゼロからカスタム設計しました。

GOROのClaude Code研修に決まったカリキュラムはなく、業務内容・使用ツール・体制をヒアリングしてから、その会社・その人に合わせて設計します。

経営者おひとりでも、チームでも参加できます。契約はしているが使いこなしきれていない、という段階からで大丈夫です。ChatGPTなど他のAIをお使いの場合も同じです。

クライアントからのコメント

社長が仕事を全部自分でやってしまって、部下に任せられない、という話がありますよね。AIの活用が進む人と進まない人の違いは、それに近いと思っています。AIを信頼して、まず聞いてみる、使ってみる。そのきっかけがあるかどうかで、どれだけ行動できるかがだいぶ変わりました。

定時ダッシュ

代表 定時ダッシュ

クレジット

ClaudeCode研修担当:旭俊成(GORO 代表)

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