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BtoBサイトからの問い合わせが減ってきたと感じて、サイトの改善を考え始めたものの、どこから手をつければよいか迷っていませんか。改善の効果を早く出すには、思いついた施策から始めるのではなく、最初に現状を数字で把握することが大切です。この記事では、GOROが改善の相談を受けたときに最初の2週間でやることと、実際に効果が大きかった施策を紹介します。
この記事について
編集部
結論から言うと、短い期間で問い合わせや集客を増やしたいなら改善、会社やサービスの見られ方から変えたいならリニューアルが向いています。GOROでは、目的・期待する成果・時間軸の3つを伺って、どちらで進めるかを決めています。
改善 | リニューアル | |
|---|---|---|
目的 | 問い合わせへの転換や集客を増やす | ブランドの認知や、会社の見られ方を変える |
時間軸 | 短い(施策ごとに数字を比べて検証を重ねる) | 長い(公開まで数か月かかり、効果の検証はその後) |
変える範囲 | 効果の大きいページや導線から部分的に | サイトの構造やデザイン、更新の仕組み全体 |
今のサイトに不満があっても、問い合わせを増やすことが目的なら、作り直す前に改善を試す価値があります。
関連記事:BtoBサイトのリニューアル|失敗しない進め方と期間・費用の目安
改善の相談が増えるのは、Webサイトの重要性が増したタイミングです。最近は、AI検索の広がりなど外部の要因で需要が変わり、自然検索からの問い合わせが減ったことをきっかけに、Webを見直す会社が多くあります。
相談してくるのは、マーケティングの責任者や、Webサイトを使った集客を担う責任者です。中小企業やベンチャーでは、社長がサイトの数字を見ていることも珍しくありません。
GOROが改善の相談を受けたとき、最初の1〜2週間は施策を打たずに、次の3つを順番に進めます。
Webの戦略や設計に詳しくても、顧客の業界やサービスへの理解が浅いままでは、成果につながる改善はできません。まず、どんな顧客に、どんなサービスを提供しているのかを理解します。
GA4とSearch Consoleの閲覧権限をいただき、流入経路、検索されている語、サイト内の回遊の変化を調べます。特に見るのは、次の2種類のページです。
よく見られているページや、問い合わせのきっかけになっているページ(改善の大事なポイントになる)
過去に作られたまま、アクセスのないページの集まり(数が多いと、SEOの評価を下げることもある)
サイトの全体像を数字から把握しておくと、どこを直せば効果が大きいかの見当がつきます。
調べたデータを、ディスカッションやヒアリングを通じて共有し、現状の認識を顧客と一緒に整理し直します。ここで認識がそろうと、施策の優先順位を決めるときに迷いません。
認識がそろったら、効果と手間から施策の優先順位を決めて実行します。公開や変更の後は、決めた時期に数字を比べ、次の施策につなげます。
BtoBサイトを数年運営していると、多くの会社で同じような問題が見つかります。
GOROの実感では、相談をいただく会社の2〜3割は、サイトの数字を正しく計測できていません。その場合は、計測ツールを入れるところから始めます。比べる元の数字がないと、改善の効果を判断できないからです。
数年サイトを運営していると、見られないページは自然と増えていきます。部署やプロジェクトの都合でキャンペーンのページやお知らせを公開し、その後は放置されるケースが典型です。気にかける人も少ないため、気づかないうちに積み上がっていきます。
ページのタイトルや説明文が正しく設定されていない、旧サイトが新しいサイトと並んで公開されたままになっている、といった問題もよく見つかります。SEOまで見られるWeb担当者がいれば防げますが、そうした担当者がいない会社が多いのが実情です。
関連記事:コーポレートサイトのSEO対策|効く施策と効かない施策
メールマガジンの登録、資料ダウンロード、問い合わせなど、コンバージョンの種類が増えすぎると、訪れた人は判断に迷います。ページの役割や訴求から考えてコンバージョンを絞り、行動の迷いをなくしたことで、成果につながった案件があります。
関連記事:BtoBサイトのデザインのポイント|成果につながる構成と事例5選
網羅性を意識しすぎて、さまざまなページを作った結果、アクセスが少なく役に立たないページが増えてしまったことがあります。アクセスが数件あるからと残しておくと、メンテナンスの手間の方が大きくなります。顧客にとって本当に大事なコンテンツやページに絞る方が、早く成果につなげられるケースもあるのです。
システム開発会社のmofmofでは、資料請求につながる導線の強化を目的に、コーポレートサイトのトップページを改善しました(mofmofの事例)。
中身 | |
|---|---|
見つけたこと | 興味を持って訪れる人は多いのに、サイト内を自然に回遊できていなかった。情報が古く、今の事業内容とずれていた。サービスページへの流入率と資料ダウンロード率が低かった |
変えたこと | 複数のサービスを一覧で見渡せる構造にし、各サービスへ直接進めるようにした。メインビジュアルの近くに、問い合わせと資料ダウンロードのボタンを置いた。mofmofらしい優しい雰囲気は保った |
結果 | 改修から1か月で、サービスの詳細ページへの遷移率が1.6倍になった。公開1か月後に数字を比べるレポートの体制も作った |
見た目を大きく変えなくても、訪れた人の迷いをなくす構造に変えるだけで、行動は変わります。
改善は、一度で終わるものではありません。GOROでは、公開後も社内で改善を続けられるように、次のものをお渡ししています。
StudioのCMSのレクチャー(オンラインで1時間ほど)と、運用の資料
公開後1か月の、チャットでの質問対応
数字の改善が目的のプロジェクトでは、公開後のレポート(mofmofでは1か月後の数字の比較)
サイト全体を大きく改善したい場合は、運用とは別のプロジェクトとして立ち上げて進めます。
始められます。まず計測を整えるところから進め、データがたまるまでの間に、サービスと顧客の理解や、今のサイトの構造の確認を進めます。
文字の修正やお知らせの追加など、簡単な更新を社内で回せる状態を作れば続けられます。StudioのようなノーコードツールのCMSなら、エンジニアがいなくても更新できます。大きな改善は、制作会社と一緒にプロジェクトとして進めるのがおすすめです。
短い期間で成果を出したいなら改善、見られ方から変えたいならリニューアル
最初の2週間は施策を打たず、サービスと顧客の理解、数字の分析、認識の整理を進める
計測の不備、放置されたページ、検索の設定の崩れは、多くの会社で見つかる
コンバージョンを絞る施策は効きやすく、網羅しようとページを増やす施策は効きにくい
公開後も社内で更新し、数字を比べて改善を続ける
BtoBサイトの改善を何から始めればよいか迷っている場合は、現状の分析から一緒に進めます。今回の進め方は、GOROの「BtoBサイト制作支援」でご相談いただけます。
この記事について
編集部
記事を書いた人

旭 俊成
株式会社GORO 代表取締役
UI/UXデザイン会社での実務を経て、スタートアップの1人目デザイナーとして、プロダクト開発からマーケティングまでを担当しました。2021年に株式会社GOROを設立し、Webサイト制作・UIUX設計・AI活用の3領域で企業を支援しています。BtoBのコーポレートサイトやオウンドメディアを立ち上げから公開後の改善まで手がけ、自社のコラムの運営も担っています。STUDIO・Framer公式エキスパート。Claude Codeの法人研修も提供しています。
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株式会社GOROが運営するコラムです。Webサイト制作・プロダクトのUI/UX設計・AI活用支援の現場で実際に手を動かしているメンバーが、成果につながった手法と実務で得た知見を発信しています。
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