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「WordPressのPHPバージョンアップは、うちのサイトも必要?」と感じていませんか?
WordPressのサイトは、すべて必要です。PHPはサポートが切れると、脆弱性が見つかっても直らなくなるためです。
ただし、WordPressを使う限り、PHPのバージョンアップは一度では終わりません。PHPはどのバージョンも、約4年でサポートが切れます。
この記事では、Studioでサイト制作を行うGOROが、PHPのバージョンアップの手順を解説します。バージョンアップをくり返さずに済む、サイトの作り直し方も紹介します。
この記事について
編集部
今回の脆弱性を直すには、サーバーのPHPを修正版に更新する必要があります。2026年10月21日、PHPの開発チームは、重大な脆弱性2件を直した修正版を公開しました。ログインしていない第三者が、外部からサーバーで好きなプログラムを動かせてしまうおそれがある脆弱性です。*
*出典:PHP公式サイト「Security advisory: Critical remote code execution vulnerabilities, update now」
PHPは、サーバーの中でWordPressを動かしているプログラムです。WordPressの画面やブログ記事は、サーバーにあるPHPが組み立てて表示しています。そのため、WordPress本体やプラグインを更新しても、今回の脆弱性は直りません。

安全に直す方法は、修正版への更新だけです。設定を変える回避策では、防ぎきれません。*
修正版は次の4つです。
PHP 8.5.12
PHP 8.4.27
PHP 8.3.36
PHP 8.2.35
*出典:PHP公式サイト「Security advisory: Critical remote code execution vulnerabilities, update now」
レンタルサーバーを使っている場合、PHPを修正版に更新するのはレンタルサーバー会社です。*
*出典:さくらインターネット「PHPの脆弱性に関する当社の対応状況について」
自社でやることは、使っているPHPのバージョンを確かめることです。古いバージョンなら、新しいバージョンへの切り替えも必要です。サーバーの管理を制作会社に任せている場合は、制作会社に確かめます。
8.1以前のPHPには、PHPの開発チームから修正版が出ていません。出ているのは、7.4・8.0・8.1に向けた、技術者向けの最小限の修正だけです。*
*出典:PHP公式サイト「Security advisory: Critical remote code execution vulnerabilities, update now」
古いPHPに、レンタルサーバー会社が独自に修正を適用することもあります。さくらインターネットは、サポートが終わったPHPにも修正を適用しました。そのうえで、サポート中の最新バージョンへの切り替えを勧めています。古いPHPには、今後も新しい脆弱性が見つかりうるためです。*
*出典:さくらインターネット「PHPの脆弱性に関する当社の対応状況について」
PHPのバージョンは、WordPressの管理画面かレンタルサーバーの管理画面で確認できます。ふだんWordPressにログインしている方は、管理画面から確かめると手間がかかりません。
WordPressの管理画面で「ツール」→「サイトヘルス」を開きます。「情報」タブの「サーバー」を見ると、PHPのバージョンが表示されます。*
*出典:WordPress.org日本語「今すぐPHPを更新」
WordPress公式が推奨するPHPは、バージョン8.3以上です。*
8.2以上で、末尾の数字が修正版(8.3.36など)より小さい場合があります。その場合は、レンタルサーバー会社が修正を適用しているかを確かめます。8.1以前の場合は修正版がないため、8.3以上へのバージョンアップが必要です。

WordPressにログインできない方は、契約しているレンタルサーバーの管理画面でPHPのバージョンを確かめます。画面の場所は会社ごとに違うため、各社のマニュアルで「PHPのバージョン」を探してください。
サイトの管理を制作会社に任せている場合は、制作会社に「PHPのバージョンと、今回の脆弱性への対応状況」を問い合わせます。
PHPのバージョンアップが必要になるのは、使っているバージョンのサポートが終わるときです。PHPは毎年新しいバージョンが出て、どれも約4年でサポートが終わります。サポートが終わる日は次のとおりです。*
バージョン | サポートが終わる日 |
|---|---|
PHP 8.1以前 | すでに終了 |
PHP 8.2 | 2026年12月31日 |
PHP 8.3 | 2027年12月31日 |
PHP 8.4 | 2028年12月31日 |
PHP 8.5 | 2029年12月31日 |
*出典:PHP公式サイト「Supported Versions」
いちばん近いのは、PHP 8.2の2026年12月31日です。今回の脆弱性で8.2.35に更新したサイトも、年が明けたら8.3以上へのバージョンアップが必要です。
どのバージョンにするかは、WordPress公式が推奨する8.3以上が目安です。* テーマやプラグインが対応している範囲で、サポートが長く残るバージョンを選ぶと、次のバージョンアップまでの間隔が空きます。
WordPress公式の案内をもとに、PHPのバージョンアップを5つの手順にまとめました。*
*出典:WordPress.org日本語「今すぐPHPを更新」

最初に、サイト全体のバックアップを取ります。PHPのバージョンアップで表示が崩れたときに、サイトを元の状態に戻すためです。バックアップは、無料のバックアップ用プラグインでも取れます。
あわせて、レンタルサーバーに自動バックアップや復元の機能があるかも確かめておきます。機能があれば、サーバーの管理画面からサイトを元に戻せます。WordPressの管理画面に入れなくなったときにも使えます。
WordPressの管理画面の「ダッシュボード」→「更新」から、本体・テーマ・プラグインをすべて最新にします。古いテーマやプラグインは、新しいPHPで動かないことがあるためです。更新したら、サイトが正しく表示されるかを確かめます。
WordPress公式は、「PHP Compatibility Checker」というプラグインを案内しています。テーマやプラグインの対応状況を調べる道具です。*
*出典:WordPress.org日本語「今すぐPHPを更新」
ただし、このプラグインの配布ページには、開発を続けていないという英語の警告が出ています。最新のWordPressでの動作も確かめられていません。*
*出典:WordPress.org日本語「PHP Compatibility Checker」
そのため、GOROはテーマやプラグインの開発元に対応状況を問い合わせる方法をおすすめします。テーマを制作会社に作ってもらった場合は、制作会社に問い合わせます。返事がなければ、同じ働きをする別のテーマやプラグインに置き換えます。
PHPはサーバーで動いているため、PHPのバージョンの切り替えはレンタルサーバーの管理画面で行います。自分で操作できない場合は、レンタルサーバー会社や制作会社に切り替えを依頼します。
PHPのバージョンを切り替えたら、次の3つを確かめます。
トップページと主なページが正しく表示されるか
問い合わせフォームから送信できるか
WordPressの管理画面にログインでき、エラーのメッセージが出ていないか
不具合が出たら、PHPを元のバージョンに戻します。それでも直らない場合は、手順1で取ったバックアップから、サイトを元の状態に戻します。
PHPのサポートは約4年で終わるため、バージョンアップは一度では済みません。* サポートが切れるたびに、手順1〜5をくり返すことになります。
*出典:PHP公式サイト「Supported Versions」
WordPress公式の統計では、WordPressで動くサイトの約34%が、PHP 8.1以前のままです(2026年10月時点)。* 8.1以前は、どれもサポートが終わっています。
とくに、手順3で対応していないテーマやプラグインが見つかると、PHPのバージョンアップを進められません。
PHPのバージョンアップの手間を減らす選択肢は3つあります。
バージョンアップのたびに出るテーマやプラグインの手直しを、制作会社に任せて自社の作業を減らす方法です。今のサイトの作りに満足していて、同じ形で使い続けたい会社に向いています。
ただし、PHPのサポートが切れるたびに、同じ改修が必要になる可能性があります。保守を頼んでいる会社がある場合は、改修が保守の範囲に入るかを確かめます。範囲外なら、改修はその都度の発注になり、費用がかかります。
今回は古いPHPのまま、レンタルサーバー会社が適用した修正で脆弱性を防ぎ、バージョンアップを先に延ばす方法です。近いうちにサイトを作り直す予定があり、それまでの時間を稼ぎたい会社に向いています。
ただし、古いPHPに修正を適用するかどうかは、レンタルサーバー会社が決めます。サポートが終わったPHPには、今後も新しい脆弱性が見つかる可能性があります。長く続けられる方法ではありません。
PHPやサーバーを自社で管理しなくて済む作り方で、サイトを一から作り直す方法です。何年も中身を更新していないサイトや、改修のたびに費用がかさんでいるサイトに向いています。
作り直しには、費用と時間がかかります。そのかわり、PHPのバージョンアップを自社で続ける必要がなくなります。

PHPのバージョンアップの手間をなくしたいなら、GOROはStudioでの作り直しをおすすめします。Studioは、プログラムを書かずにWebサイトを作れるサービスで、PHPやサーバーを自社で管理せずに済むためです。
バージョンアップの手間は、サポート期限が来るたびにやってきます。
Studioで作り直す前に知っておきたいことは3つあります。
Studioでは、サーバーの準備も保守もいりません。*
*出典:Studio公式サイト
StudioもPHPを使っていますが、更新するのはStudioの運営会社です。2026年10月21日の夜、運営会社は緊急メンテナンスを行い、PHPを修正版に更新しました。*
Studioの利用者は、PHPのバージョンを確かめる作業も切り替える作業もいりません。
Studioでの作り直しを任せる会社を探している方は、Studioの制作代行の選び方を先に知っておくと、依頼してから困らずに済みます。
Studioは2026年10月16日に、不正アクセスを受けたと公表しました。9月30日から10月1日にかけて不正アクセスがあり、すべての利用者のアカウント情報やフォームの送信内容などが流出した可能性があります。利用者は、パスワードの変更などの対応を求められています。*
*出典:Studio「不正アクセスによる情報流出に関するお詫びとお願い(第一報)」
WordPressとStudioのどちらでサイトを作っても、セキュリティのリスクはなくなりません。違いは、PHPの作業を誰がするかです。WordPressでは、PHPのバージョンの切り替えを自社か依頼先が担います。Studioでは、運営会社が担います。

Studioでは、ネットショップのカート・決済機能や、会員登録・ログイン機能を作れません。*ネットショップや会員制のサイトは、Studioに向きません。
*出典:Studio「よくある質問」
作り直しを考え始めた方は、先にStudioでできないことを確かめておくと、作り直してから困らずに済みます。
WordPressとStudioの違いを料金や保守の手間まで知りたい方は、StudioとWordPressの比較で、自社にどちらが合うかを判断できます。
WordPressのPHPバージョンアップについて、よくある質問にお答えします。
あります。テーマやプラグインが新しいPHPに対応していないと、表示が崩れたり、画面が開かなくなったりします。手順1でバックアップを取り、不具合が出たらPHPを元のバージョンに戻せるようにしておきます。
脆弱性が残ったままになるおそれがあります。PHP 7.4は、すでにサポートが終わっていて、今回の脆弱性についても7.4向けの新しいバージョンは出ていないためです。*
*出典:PHP公式サイト「Security advisory: Critical remote code execution vulnerabilities, update now」
レンタルサーバー会社が独自に修正を適用している場合もあります。契約しているレンタルサーバー会社のお知らせで確かめてください。
サポート中のPHPは、レンタルサーバー会社が修正版に更新します。サポートが切れたPHPへの対応は、会社ごとに違います。さくらインターネットのレンタルサーバは、サポートが終わったPHPにも今回の修正を適用したと発表しています。*
*出典:さくらインターネット「PHPの脆弱性に関する当社の対応状況について」
契約しているレンタルサーバー会社のお知らせで、対応状況を確かめてください。
この記事について
編集部
記事を書いた人
GOROメディア編集部
企画・インタビュー・編集
Webサイト制作・UIUX設計・AI活用を支援する株式会社GOROの編集チームです。支援の現場で得た知見と、メンバーや専門家へのインタビューをもとに、BtoBサイトやオウンドメディア、Studio、AI活用の実務に役立つ情報を発信しています。
事業を前進する
株式会社GOROが運営するコラムです。Webサイト制作・プロダクトのUI/UX設計・AI活用支援の現場で実際に手を動かしているメンバーが、成果につながった手法と実務で得た知見を発信しています。
Claude Code セミナー受付中(先着10名)

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