Studioでできないこと10選できないことの中でも特に重要なものを、ランキング形式で紹介します。ランキングは、事業への影響度(事業インパクト)と制作会社への問い合わせの多さ(ニーズ)を基準に作成しました。【1位】カート・決済機能を作れない事業インパクト:★★★ニーズ:★★★主な対象:ECサイトStudioではカート・決済機能を実装できないため、ECサイトの作成には向いていません。しかし、外部サービスを利用し、以下の方法を実施すれば、簡易的に決済機能を実装することは可能です。BASEなどのECプラットフォームと連携Stripeの「Payment Links」を利用カスタムコード機能やEmbedボックスを利用して外部決済サービスを埋め込む外部アプリとの連携については、Studio公式サイトで詳しく解説しています。【2位】会員登録・ログイン機能を作れない事業インパクト:★★★ニーズ:★★★主な対象:ECサイト、ポータルサイトStudioでは、会員登録機能やログイン機能を実装することはできません。そのため、会員制サイトやユーザーのログインを必要とするサイトの構築には適していません。ただし、会員登録機能の代わりにサイト全体に対してパスワードを設定することは可能です。この機能を利用すれば、公開範囲を限定した運用ができます。サイト全体にパスワードを設定する方法について、詳細はこちら【3位】表示速度を改善できない事業インパクト:★★☆ニーズ:★★★主な対象:すべてのWebサイトStudio利用者から「Googleのスピードテスト(無料のページパフォーマンス計測ツール)のスコアが低い」といった改善要望が多く寄せられています。現在、表示速度を向上させるためには、Studio公開サイトの表示速度を向上させるヒントを参考にし、対策を講じることが効果的です。とはいえ、現状のスコアが致命的な遅さを示しているわけではありません。実際、Studioで制作されたWebサイトの中には、SEO対策が効果を上げ、検索結果ページで上位に表示されている事例も多くあります。【4位】タブレットやスマホから編集できない事業インパクト:★★☆ニーズ:★★★主な対象:すべてのWebサイトStudioでは、タブレットやスマートフォンからサイトのプレビューを確認することはできますが、編集作業はパソコンでのみ行えます。そのため、出先で急に編集が必要な場合に、パソコンを使わなければならず、不便に感じることがあるかもしれません。出典:タブレットやスマホからStudioエディタやCMSダッシュボードの操作はできますか?【5位】動画ファイルを直接アップロードできない事業インパクト:★★☆ニーズ:★★★主な対象:コーポレートサイト、サービスサイトStudioでは、動画ファイルを直接アップロードすることができません。この制約により、メインビジュアルの背景に動画を使用したい場合などに、不便さを感じることがあるかもしれません。動画を活用する際は、YouTubeやVimeoなどの外部サービスにアップロードし、その動画URLをStudioに埋め込むことで表示させることができます。Studioでの動画埋め込み方法についての詳細は、こちらをご覧ください。出典:Studioに動画を直接アップロードできますか?【6位】お問い合わせ(フォーム)機能に制限がある事業インパクト:★☆☆ニーズ:★★★Studioの問い合わせフォーム機能には、以下の制限があります。自動返信機能がない問い合わせフォームから送信された際に、送信者への自動返信メールを送る機能は搭載されていません。フリーメール制限ができないGmailやYahoo!メールなどのフリーメールアドレスを制限する機能がありません。閲覧可能な回答数に上限があるダッシュボードで閲覧可能な回答数には、プランごとに上限が設定されています。この上限には、ライブプレビューから送信された回答は含まれません。Freeプラン・Miniプラン: 100件 Personalプラン: 1,000件 Businessプラン・Business Plusプラン: 10,000件上限を超えると、古い回答から順に削除しないと新しい回答が表示されなくなります。これらの制約を補うには、外部ツールの活用が有効です。また、Studioエキスパートなどの制作会社に相談すれば、専門的な視点から最適な解決策を見つけることができるでしょう。Zapierなどのツールを使用して、送信者への自動返信メールを設定するGoogleフォームやFormboxなどの外部フォームサービスを利用し、フォームのリンクを埋め込むGoogleスプレッドシートと連携し、過去の回答データを保存する出典:フォーム送信時の自動返信メールフォームのプラン体系【7位】テキストの改行位置を画面サイズごとに制御できない事業インパクト:★☆☆ニーズ:★★☆主な対象:コーポレートサイト、サービスサイトStudioでは、画面サイズごとにテキストの改行位置を細かく調整する機能がありません。そのため、デザインの細部にこだわりたい場合、不便に感じることがあります。改行位置をデバイスごとに調整したい場合は、PC版とモバイル版でそれぞれ異なるテキストを作成し、表示・非表示の設定を使って切り替える方法を使用すれば、改行位置をデバイスごとに調整できます。【8位】アフィリエイトに特化した機能がない事業インパクト:★★☆ニーズ:★☆☆主な対象:アフィリエイトサイトStudioには、アフィリエイトタグの設置に特化した機能はありませんが、カスタムコード機能を使うことで、タグを設置することは可能です。ただし、タグの管理や一括置換は手動で行う必要があり、運用の負担が大きくなります。また、Google AdSenseのAds.txtファイルの設置には制限があり、収益に影響を及ぼす可能性があります。Studioでアフィリエイトサイトを運営する際は、これらの制約を理解したうえで、カスタムコード機能を活用することが重要です。参考:Studioサイトにアフィリエイトタグは設置できますか?【9位】スクロールアニメーションを作れない事業インパクト:★☆☆ニーズ:★☆☆主な対象:コーポレートサイト、サービスサイトStudioには、スクロールアニメーション(パララックス効果)を実装する機能はありません。 しかし、「出現時」の条件付きスタイルを使い、移動や遅延時間を調整し、スクロールに合わせて要素が順番に表示されるように見せることは可能です。スクロールアニメーションが導入されたサイトの具体例はこちら出典:パララックス効果はつけられますか?【10位】HTMLコードを直接編集できない事業インパクト:★☆☆ニーズ:★☆☆主な対象:すべてのWebサイトStudioでは、作成したページのHTMLコードを直接編集したり、外部に出力することはできません。しかし、カスタムコード機能やEmbedボックスを利用することで、独自のコードを追加することが可能です。カスタムコード機能<head>タグや<body>タグの末尾 に、独自のHTMLやJavaScriptを追加できる最大10個のコードを追加でき、1つのコードは最大30,000文字まで記入可能EmbedボックスHTML、CSS、JavaScriptのコードを埋め込むことができ、外部の動画やソーシャルメディアの投稿をサイトに表示するのに最適出典:Studioサイトで HTML の編集や追加、出力はできますか?Studioでできないこと【CMS編】Studio CMSのできないことについて解説します。結論として、アフィリエイトサイトなど、多数の記事を必要とする場合にはあまり向いていません。一方で、ポートフォリオサイトのようにデザインを重視するプロジェクトには非常におすすめです。1. class属性を付与できないHTMLタグに独自のclass属性を付与できないため、以下のような制限があります。特定の要素ごとに細かいスタイル調整ができない共通のスタイルを複数の要素に適用しづらい例えば「見出しのデザイン」を統一したい場合でも、一括で変更できないため、見出しごとに個別にスタイルを調整する必要があります。この作業が手間になり、不便さを感じることがあるかもしれません。2. ショートコードの設定ができないStudioでは、WordPressのようにショートコードを使って特定の機能やデザインを簡単に呼び出すことはできません。そのため、カスタムコードを毎回手動で追加する手間がかかります。しかし、記事の前後であれば、ショートコードのように特定のコンテンツを出し分けることが可能です。CMSの構築方法などで不明点があれば、Studioエキスパートに相談することで、より最適な運用が実現できるでしょう。3. コメント欄をつくる機能がないブログ記事に対するコメント欄を設置する機能がないため、読者との交流が制限されます。4. 自動で関連記事や人気記事を出す機能がない現在、Studioには関連記事や人気記事を自動表示する機能はありません。しかし、特定の記事を固定表示することは可能です。弊社のコラムでは、この機能を活用し、記事の下部におすすめ記事を固定表示しています。株式会社GOROのコラムサイトはこちら5. 記事ごとのNOINDEX設定ができない特定の記事を検索エンジンにインデックスさせないためのNOINDEXタグを設定できません。そのため、たとえば、一時的なキャンペーン情報を含む記事を公開した場合、キャンペーンが終了した後もそのページが検索結果に表示され続ける可能性があります。Studio CMSの詳細については、こちらをご覧ください。Studioでできるようになったことアップデートにより、新たにできるようになった機能をご紹介します。Studioは常に改善を続けており、この記事で触れた「できない」ことが今後解決される可能性もあります。また、Studioでできないことがあれば、「機能・改善リクエスト」を通じて提案できます。文字のグラデーション (2023年1月更新)グラデーションカラーのテキストやアイコンを実装できるようになりました。リッチテキストボックスでもグラデーションカラーを活用できます。さらに、カラーパレットで作成したオリジナルのグラデーションカラーは、お気に入りに登録することで、ボックス、テキスト、アイコンのすべてに共通で使用可能です。出典: テキストグラデーション機能をリリース!無料プランでCSSを追加Studioの無料プランでは、直接的なカスタムコードの挿入はできませんが、埋め込みコードブロック(iframe)を活用すれば、CSSを自在に記述できます。この機能を使えば、吹き出しデザインなども簡単に実現可能です。参考:キクチウェブ|【STUDIO】ブログ機能で吹き出しを使う方法ページの予約公開(2022年5月更新)ページの予約公開機能が利用可能になりました。この機能を使えば、CMSアイテムの公開日時を未来に設定し、事前に予約できます。特に、深夜や早朝など特定の時間に公開したい場合に非常に便利です。参考:CMSステータスと公開日時カスタムフォントの追加(2024年4月更新)Studioでは、すべてのプランで、FONTPLUS、Google Fonts、TypeSquare(モリサワ)が提供するフォントの一部を利用できるようになりました。出典:フォントの設定と管理サイト内検索(2022年11月更新)Studioでサイト内検索機能が実装されました。この機能を活用すれば、動的ページ(CMSで作成されたページ)内で特定のキーワードを簡単に検索できます。ただし、いくつかのポイントにご注意ください。まず、検索対象となるのはCMSアイテムのみで、通常の静的ページは検索の対象外です。また、複雑な検索機能には対応していません。たとえば、AND検索やOR検索、タグやカテゴリを組み合わせた絞り込み検索などは使用できません。参考:Studio CMSに遂に「検索機能」が登場! CMSアイテムのサイト内検索が可能になりました。フォントサイズの相対値指定(2024年11月更新)フォントサイズを相対値で指定する機能が追加されました。このアップデートにより、従来の「px」単位だけでなく、「rem」や「vw」、「vh」といった相対的な単位が使用できるようになりました。相対値を活用することで、画面サイズに応じたフォントサイズの調整が容易になり、レスポンシブデザインに柔軟に対応できるようになりました。出典:よりダイナミックで柔軟なサイズ設定を。新たな単位「dvh」「vw」「rem」が登場カルーセルの自動再生(2023年1月更新)Studioにカルーセルの自動再生機能が追加されました。この機能を活用すると、複数の画像やコンテンツを順番にスライドさせるアニメーションを手軽に実装できます。現時点では「無限ループ」の公式機能はありませんが、再生間隔やホバー時の停止設定といった、特定の設定を行うことで、無限ループのような動作を実現可能です。設定に関してお困りのことがあれば、どうぞお気軽にGOROにご相談ください。出典:待望の機能アップデート。Studioカルーセルで自動再生が設定可能に!アコーディオンを実装できる「トグル」機能(2023年6月更新)新たに「トグル」機能がリリースされ、ドロップダウンメニューやアコーディオンをノーコードで簡単に実装できるようになりました。出典:ドロップダウンメニューやアコーディオンをSTUDIO上で簡単に実装!「トグル」機能をリリースStudioでできること10選Studioができることの中でも、特におすすめの機能や特徴をご紹介します。1. 非エンジニアでもサイトを更新できるStudioはノーコードで操作できるため、非エンジニアの方でも簡単にサイトを更新できます。ちょっとした修正やコンテンツの更新も、専門知識なしで行えます。こんな時、Studioが特におすすめですエンジニアのリソースが足りないまたは不在デザイナーが自分でサイトを実装したい広報や人事担当者がサイトを更新したい広告運用者が自分でLPを編集したい2. Webサイト本来の目的に専念できるWebサイト本来の目的は、「デザインにこだわること」ではなく、「事業目標を達成すること」です。Studioを活用すると、以下のことが可能になります。Webサイトを簡単かつスピーディーに作成できるサーバーの準備や設定が不要で、ワンクリックで公開できるため、手間がかからないコーディングの知識がなくても、公開後のページ修正や改善が簡単にできるこれらの特徴により、素早く仮説検証を行えるだけでなく、制作後の運用も負担も大幅に軽減されます。その結果、貴重な時間をより重要な業務に充てることができます。3. アニメーションが簡単に作れるStudioでは、ノーコードで直感的にアニメーションを設定できます。出現時やホバー時のアニメーションを自由にカスタマイズすることで、魅力的なサイトを実現できます。4. レイアウトが直感的に組めるStudioの魅力は、ドラッグ&ドロップを活用して直感的にレイアウトを組める点です。このおかげで、コーディングの知識がない方でも、容易にサイトを構築することができます。5. レスポンシブデザインを簡単に調整できるStudioを利用すれば、初心者でも簡単にレスポンシブデザインを調整できます。PC、タブレット、モバイルなど、さまざまなデバイスに対応したデザインが可能です。さらに、プレビュー画面で調整内容をすぐに確認できるため、各デバイスでの表示をスムーズにチェックできます。6. 問い合わせフォームが自由に作成できるStudioを使えば、各パーツを自由に組み合わせて独自のフォームを簡単に作成できます。必須項目の設定やフォームタイプ(メールアドレス、電話番号など)、プレースホルダー(未入力時に表示されるテキスト)など、細部までカスタマイズが可能です。送信されたデータはStudioのダッシュボードで確認でき、「未対応」「対応中」「完了」といったステータス管理も行えます。さらに、Googleスプレッドシートとの連携機能も備わっており、データ管理をより効率的に行えます。7. アクセス解析ができるStudioでは、Google Analyticsとの連携に加え、独自のアクセス解析ツールも利用できます。簡単な分析であれば、Studio独自のアクセス解析ツールで十分でしょう。具体的には、以下の項目を確認できます。サイト全体、ページごとのPV数過去30日間のインサイトPV数の増加率、減少率Google Analyticsを利用するのは簡単です。StudioにトラッキングIDを設定するだけで、すぐにデータ計測を始められます。ただし、StudioとGoogle Analyticsを連携させるには、Studioの有料プラン(Miniプラン以上)に契約する必要がありますので、あらかじめご注意ください。8. 必要最低限のSEO対策ができるStudioでは、必要最低限のSEO対策を簡単に行うことができます。まず、画像にaltタグを簡単に設定できます。画像を選択し、説明文を追加するだけで完了です。また、各ページのメタディスクリプションは、Studioの編集画面で直接設定可能です。さらに、ダッシュボードからXMLサイトマップをオンにすると、自動的にサイトマップ(~/sitemap.xml)が生成されます。9. リダイレクト設定ができるStudioのリダイレクト設定を活用すれば、サイト内のページが削除された際にも訪問者をスムーズに新しいページや外部サイトへ誘導できます。ただし、CMSページをリダイレクト先として設定することはできないため、その点はご注意ください。出典:CMS記事のリダイレクト設定はできますか?10. PDFファイルのアップロードができるStudioでは、PDFファイルをアップロードしてWebサイトに設置できます。ただし、ダウンロードボタンの設置機能はないため、テキストリンクなどでリンクを作成する必要があります。また、PDF以外のファイルや30MBを超える大容量ファイルを提供する場合は、Google Driveなどの外部サービスにアップロードし、そのリンクをStudio内に設置することをおすすめします。出典:ダウンロードボタンは設置できますか?