2024年12月にStudioの料金プランが改定!全体的に何が変わった?Studioの料金プランは、料金と機能が見直され、改定されました。改定前と比べて、一部の機能には上限が設けられましたが、価格が改定されたことで、より多くの個人や企業が気軽にノーコードツールを始められる環境が整いました。今回は、この改定における良い点と悪い点を紹介します。良い点1:料金が見直されたプランが増えたことで、改定前より実質的に料金が安くなりました。特に、月額590円のMiniプランが新たに導入され、小規模な事業者やクリエイターが低コストでStudioを利用しやすくなった点が大きな魅力です。また、Businessプラン以上には、新たにスタートアップ割が設けられました。この割引は、スタートアップや創業期のユーザーを対象に、初年度のプラン料金を最大50%削減できるお得な制度です。割引を受けるには、専用窓口からの応募と簡単な審査が必要です。良い点2:アクセス制限数がPV数からセッション数に改良されたStudioの各プランで、アクセス数の計測方法が変更されました。従来のPV数基準からセッション数基準に移行し、実際の利用状況がより正確に反映されるようになりました。悪い点:「CMSモデル数」に上限が追加されたStudioでは、同じタイプのアイテム(記事)の集合体を「モデル」と呼びます。CMSを本屋に例えると、アイテムは本、モデルは本棚に相当します。このCMSモデル数に上限が追加されました。プランごとの上限は以下の通りです。ほとんどのメディアでは、以下の4つのモデルで十分対応できますが、今回の変更により、ユーザーはより効率的で無駄のないCMS設計を意識する必要が出てきました。記事タイプユーザータイプ(執筆者の紹介など)カテゴリータイプ(複数作成しても1つとしてカウント)カスタムタイプ(記事にタグを付ける場合など)お試し用の「Free」プランFree(無料)プランと有料プランの主な違いは、公開ドメインと表示されるバナーにあります。Freeプランでは、サイトが「studio.site」ドメインで公開され、Studioのバナーも表示されます。このプランは、実質的にお試し専用のものと言えるでしょう。しかし、改定により、FreeプランでもCMSが利用できるようになりました。これにより、Studioの魅力をより実感できるようになっています。Freeプランは、特に駆け出しの個人ブログに最適です。記事が増えて収益化が見込めるようになった段階で、有料プランへの切り替えを検討するのが良いでしょう。ペライチ専用の「Mini」プラン1ページ構成のランディングページに最適なプランです。ページ数の上限は、2ページ+404ページとなっており、実際の利用例としてはトップページと申し込み完了ページなどが挙げられます。ただし、ブログ記事などのCMSアイテムは別カウントとなります。Miniプランでは、独自ドメインの取得が可能で、Studioのバナーも外せます。これにより、企業としての信用を高めたいときに便利です。しかし、セッション数の上限が月2,000となっているため、大規模な集客を目的とした企業のサイトには向いていません。おすすめの利用シーンとしては、個人のポートフォリオサイトやイベント告知用のサイト、ティザーサイトなどが考えられます。個人ブロガー向けの「Personal」プランPersonalプランでは、セッション数の上限が月2,000から20,000に増加し、集客が可能になります。また、CMSモデルの上限が3から5に増えるため、著者ページやニュースリリースなどのカテゴリを追加できるようになります。さらに、ページ数の上限が2から150に増えたことで、以下のようなブログに必要なページを自由に追加できるようになります。プライバシーポリシーAboutページモーダル(ポップアップウィンドウ)その他Personalプランは、月間セッション数が2,000を超えて収益化の目処が立ってきた個人ブログに最適です。法人向けの「Business」プランBusinessプラン以上に、2つの新しい改定が加わりました。1つ目は、高度な権限管理機能の導入です。この機能により、CMSやフォームダッシュボードへのアクセス権限をメンバーごとに細かく制限できるようになりました。たとえば、記事の外注時に必要な操作だけを許可することで、セキュリティを保ちながら効率的な運用が可能です。2つ目は、新たに設けられたスタートアップ割引です。初年度の利用料金が最大50%OFFになるこの割引は、専用窓口での応募と審査を通じて利用可能となります。スタート割引についての詳細はこちらまた、Businessプランは最大10モデルまで利用可能で、月間Visitor数が20,000を超える企業サイトやコーポレートサイトに特におすすめです。大企業向けの「Business Plus」プラン新たに改定されたBusiness Plusプランでは、Visitor数やCMS公開アイテム数などの上限が大幅に拡張され、これまでEnterpriseプラン限定だった一部の高度な機能も利用可能になりました。追加された主な機能は以下の2つですアクティビティログ(監査ログ)機能ユーザーの操作履歴を追跡できるため、セキュリティ対策や運用管理を強化できます。カスタムヘッダー機能公開サイトにセキュリティの追加レイヤーを導入することで、Webサイトのセキュリティを強化できます。特に月間Visitor数が400,000を超える大規模サイトを運営する企業におすすめの料金プランです。より多くのトラフィックに対応しながら、ブランドに合ったプロフェッショナルなサイト運用が可能です。2種類のアドオン(拡張機能)についてVisitorアドオン(40万、100万)40万Visitorアドオン:月額9,800円(税込)100万Visitorアドオン:月額21,800円(税込)これらのアドオンを利用することで、上限に達した月間PV数をさらに増加させることができます。例えば、キャンペーンや特別なイベントでアクセス数が急増する場合にも対応可能です。アドオンについての詳細はこちらカスタムプロキシカスタムプロキシを利用することで、現在お使いのWebサイトを維持しつつ、一部サブディレクトリのみをStudioで構築することができます。こちらの高度な機能の利用料金が、¥42,800/月から¥39,800/月に値下げされました。例えば、自社のオウンドメディアをStudio CMSに移行する際、カスタムプロキシを使って/blogというサブディレクトリにStudioを配置できます。これにより、既存ドメインの評価をそのまま引き継ぎながら、SEO対策を継続できるとともに、サイトの管理もスムーズに行えるようになります。StudioとWixの料金を比較イスラエル発のノーコードツール「Wix」と比較すると、Wixの料金プランは主に「データ容量」に基づいて分かれています。そのため、Studioとの単純な比較は難しいです。WixはStudioとは異なり、特にECサイトの構築に強みを持っています。したがって、自サイトの目的や特徴に合わせて、どちらのツールを使うか選ぶことをおすすめします。Studioの料金に関するQ&AStudioの料金に関するQ&Aについて解説します。「ページ数」と「CMSアイテム」の違いについてページ数静的なページの数を指し、プランごとに上限が設定されています。例えば、Freeプランでは50ページ、Miniプランでは2ページ+404ページ、Personalプランでは150ページまで作成可能です。なお、CMSで作成される動的ページは、このページ数には含まれません。CMSアイテムCMSで管理される動的コンテンツの数を指します。記事、ライター、タグ、カテゴリなどが1つのアイテムとしてカウントされます。こちらもプランごとに上限が異なり、FreeプランとMiniプランでは100アイテム、Personalプランでは1,000アイテム、Businessプランでは10,000アイテムまで公開可能です。支払い方法を年払いにしたあと、プランを変更した場合は損する?ダウングレードする場合、変更前のプランの残存期間分の料金は返金されないため、金銭的な損失が発生する可能性があります。一方、アップグレードする場合は、変更前のプランの残存期間分の料金が自動で割り引かれるため、費用面での影響は比較的少なく済みます。