Studioでフェード型のカルーセルを実装する6つの手順フェード型のカルーセルの作り方の手順を、1つずつ解説していきます。Studioの基本機能だけで実装できるので、ぜひ一緒に手を動かしながら進めてみてください。①カルーセルを追加まずは、画面左の「追加」メニューから「カルーセル」を選択し、任意の位置に配置します。 次に、画像以外の要素はすべて削除します。余白に関しても全て0にします。 初期状態ではテキストやボタンなどの要素や余白が含まれていますが、今回のフェード表示には不要なため、「画像だけが表示されている状態」にします。②画像をグループ化して階層を準備次に、画像をグループ化(Mac: ⌘+G / Windows: Ctrl+G)して、「画像をdivで包む」構造を作ります。このような階層になっていればOKです。作ったdivのサイズは 以下の値に設定します。%3Cdiv%20style%3D%22background-color%3A%20%23F0F2F5%3B%20padding%3A%2012px%3B%20line-height%3A%201%3B%22%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E7%B8%A6%E5%B9%85%3C%2Fb%3E%20%3A%20100%25%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E6%A8%AA%E5%B9%85%3C%2Fb%3E%20%3A%20100%25%3C%2Fp%3E%0A%3C%2Fdiv%3E③カルーセル全体の親ボックスの設定カルーセル全体を囲っている親ボックスの設定を行い、アニメーションの動作を調整していきます。 右側の設定パネルでカルーセルの動作に関する各種項目を以下の値に設定します。%3Cdiv%20style%3D%22background-color%3A%20%23F0F2F5%3B%20padding%3A%2012px%3B%20line-height%3A%201%3B%22%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E8%87%AA%E5%8B%95%E5%86%8D%E7%94%9F%3C%2Fb%3E%EF%BC%9AON%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E5%86%8D%E7%94%9F%E9%96%93%E9%9A%94%3C%2Fb%3E%EF%BC%9A3000%EF%BC%88%E4%BB%BB%E6%84%8F%E3%81%AE%E6%95%B0%E5%80%A4%EF%BC%89%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E9%80%81%E3%82%8A%E6%99%82%E9%96%93%3C%2Fb%3E%EF%BC%9A1%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E3%83%9B%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%A7%E5%81%9C%E6%AD%A2%3C%2Fb%3E%EF%BC%9AOFF%3C%2Fp%3E%0A%3C%2Fdiv%3E④itemボックスの設定itemボックスの配置を「絶対位置」に設定します。 「絶対位置」に設定することにより、複数のitemが重なった状態で同じ位置に表示され、フェードで滑らかに切り替わるようになります。⑤フェードアニメーションの設定画像の親ボックスと画像の出現時アニメーションを以下の値に設定します。画像の親ボックスの出現時アニメーション%3Cdiv%20style%3D%22background-color%3A%20%23F0F2F5%3B%20padding%3A%2012px%3B%20border-radius%3A%200%3B%20line-height%3A%201%3B%22%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E9%80%8F%E6%98%8E%E5%BA%A6%3C%2Fb%3E%EF%BC%9A0%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B0%3C%2Fb%3E%EF%BC%9Alinear%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E6%99%82%E9%96%93%3C%2Fb%3E%EF%BC%9A1000%EF%BC%88%E4%BB%BB%E6%84%8F%E3%81%AE%E6%95%B0%E5%80%A4%EF%BC%89%3C%2Fp%3E%0A%3C%2Fdiv%3E%0A画像の出現時アニメーション%3Cdiv%20style%3D%22background-color%3A%20%23F0F2F5%3B%20padding%3A%2012px%3B%20border-radius%3A%200%3B%20line-height%3A%201%3B%22%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B0%3C%2Fb%3E%EF%BC%9Alinear%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E6%99%82%E9%96%93%3C%2Fb%3E%EF%BC%9A4000%EF%BC%88%E4%BB%BB%E6%84%8F%E3%81%AE%E6%95%B0%E5%80%A4%EF%BC%89%3C%2Fp%3E%0A%3C%2Fdiv%3E⑥完成ここまでの設定がすべて完了すれば、Studioで滑らかにフェードで切り替わるカルーセルが完成します。まずはプレビューで動きを確認し、思い通りに切り替わっているかチェックしてみましょう。 特に、カルーセルに標準以外の設定を加えている場合は、レスポンシブ環境での挙動も必ず確認してください。PCでは問題なく動いていても、スマホではうまく表示されないということは珍しくありません。ライブプレビューに加えて、本番環境での動作確認も忘れずに行いましょう。 この基本形ができていれば、今後デザインや動きの幅を広げる際のベースとしても活用できます。ズーム演出やテキストの表示などの応用については、次のセクションで紹介します。画像にズーム演出を加える(応用)応用として、カルーセルのズーム演出について紹介します。ズーム演出によって、より洗練されたデザインのカルーセルを実現することができます。ステップ6で作成したカルーセルに、以下の手順を加えることで画像をズームさせる効果を追加できます。ズームインの演出画像のデフォルトのスケールと、出現時の「条件付きスタイル」のスケールを以下の値に変更します。%3Cdiv%20style%3D%22background-color%3A%20%23F0F2F5%3B%20padding%3A%2012px%3B%20border-radius%3A%200%3B%20line-height%3A%201%3B%22%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E3%83%87%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%88%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%AB%3C%2Fb%3E%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3Ex%3A1%E2%86%921.1%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3Ey%3A1%E2%86%921.1%3C%2Fp%3E%0A%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E5%87%BA%E7%8F%BE%E6%99%82%E3%81%AE%E3%80%8C%E6%9D%A1%E4%BB%B6%E4%BB%98%E3%81%8D%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%AB%3C%2Fb%3E%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3Ex%3A1%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3Ey%3A1%3C%2Fp%3E%0A%3C%2Fdiv%3E%0Aズームアウトの演出ズームインの逆で、デフォルトのスケールと、画像の出現時の「条件付きスタイル」のスケールを以下の値に変更します。%3Cdiv%20style%3D%22background-color%3A%20%23F0F2F5%3B%20padding%3A%2012px%3B%20border-radius%3A%200%3B%20line-height%3A%201%3B%22%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E3%83%87%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%88%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%AB%3C%2Fb%3E%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3Ex%3A1%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3Ey%3A1%3C%2Fp%3E%0A%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E5%87%BA%E7%8F%BE%E6%99%82%E3%81%AE%E3%80%8C%E6%9D%A1%E4%BB%B6%E4%BB%98%E3%81%8D%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%AB%3C%2Fb%3E%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3Ex%3A1%E2%86%921.1%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3Ey%3A1%E2%86%921.1%3C%2Fp%3E%0A%3C%2Fdiv%3E%0A画像の上にテキストやロゴを置く (応用)フェード表示で切り替わる画像の上に、テキストやロゴを表示したいときは「絶対位置」を使いましょう。 カルーセルの画像に合わせて文字やロゴを表示させたい場合、画像の上に新しくテキストや画像を追加して、配置を「絶対位置」に設定します。 絶対位置にすることで、画像が切り替わってもテキストは常に同じ位置に表示され続けます。 逆に、通常の配置のままだと、画像が切り替わるたびにテキストも一緒に切り替わってしまい、表示が安定しません。Studioでよくあるフェード型カルーセルの失敗例と解決策フェード型のカルーセルは少しの設定ミスで意図しない動きになってしまうことがあります。ここでは、よくある失敗例とその対処法を紹介します。アニメーションを設定するレイヤーがずれているカルーセルにアニメーションを設定する際は、どのレイヤー(要素の階層)にアニメーションを適用するかに注意が必要です。レイヤー選択を誤ってしまうと、本来はスライド全体を切り替えたいのに一部の要素だけが動いてしまったり、逆に個別の要素に動きをつけたいのに全体が一緒に動いてしまう、といった意図しない見え方が発生します。解決策 あらかじめ「どの要素に動きを与えたいのか」を整理した上で、適切なレイヤーを選択してアニメーションを適用しましょう。モバイルで崩れるPC表示では綺麗に動いていたとしても、スマホやタブレットなど画面幅が変わるデバイスで見ると縦幅や余白の取り方が変わってしまい、テキストがズレたり画像が切れて見えたりすることがあります。 解決策 アニメーションを設定したら必ずレスポンシブごとにプレビューを確認し、要素の位置や余白が正しく保たれているかをチェックしましょう。Studio制作に役立つフェード型カルーセル活用事例フェード表現は、派手すぎず洗練された印象を与えられるため、ポートフォリオやサービスサイトなど、落ち着いた雰囲気が求められる場面でよく使われます。たとえば、以下のStudioテンプレートでは、メインビジュアルにフェード型のカルーセルを採用することで、ページの静けさを保ちつつ、視線をゆるやかに誘導しています。Studio テンプレートを見る出典:https://studio.design/ja/store/templates/Q1YWjrwWmG強いアニメーションや動きが好まれない場面でも、フェード表現なら印象を壊さずに動きを加えることができます。コンテンツの邪魔をせず、自然になじむ静かな動きがほしいときに、フェード表現はとても相性の良い表現方法になります。【応用編】studioでカルーセルを無限ループさせる方法フェード型カルーセルの基本的な作り方を押さえたうえで、ここからは「もっと動きにこだわりたい」「途切れなくスライドさせたい」という方に向けた応用テクニックを紹介します。 ここでは、Studioの基本機能を使ってカルーセルを無限ループさせる方法を解説します。①カルーセルを追加まずはフェード型のカルーセルの実装と同様に、画面左の「追加」メニューから「カルーセル」を選択し、任意の位置に配置します。 今回も画像をループさせるだけなので、初期状態で入っているテキストやボタンなどの要素はすべて削除して、画像だけのシンプルな構成に整えていきます。②画像の設定次に、画像を任意のサイズに設定します。 画像間の余白を設定したい場合は、マージンやギャップではなく「パディング」で調整するようにしましょう。マージンやギャップを使うと、ループの切り替え部分でカクつきが生じる原因になります。③イージングの設定アイテムボックスのイージングの設定を直線(liner)に設定します。 イージングを直線(liner)に設定することで、画像が一定のスピードで滑らかに進みます。%3Cdiv%20style%3D%22background-color%3A%20%23F0F2F5%3B%20padding%3A%2012px%3B%20line-height%3A%201%3B%22%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B0%3C%2Fb%3E%20%3A%20liner%3C%2Fp%3E%0A%20%0A%3C%2Fdiv%3E④自動再生の設定最後に、自動再生の設定をします。 カルーセル全体を囲っている親ボックスを右側の設定パネルから各種項目を以下の数値に設定します。%3Cdiv%20style%3D%22background-color%3A%20%23F0F2F5%3B%20padding%3A%2012px%3B%20border-radius%3A%200%3B%20line-height%3A%201%3B%22%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E8%87%AA%E5%8B%95%E5%86%8D%E7%94%9F%3C%2Fb%3E%EF%BC%9AON%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E5%86%8D%E7%94%9F%E9%96%93%E9%9A%94%3C%2Fb%3E%EF%BC%9A1%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E9%80%81%E3%82%8A%E6%99%82%E9%96%93%3C%2Fb%3E%EF%BC%9A5000%EF%BC%88%E4%BB%BB%E6%84%8F%E3%81%AE%E6%95%B0%E5%80%A4%EF%BC%89%3C%2Fp%3E%0A%20%20%3Cp%3E%3Cb%3E%E3%83%9B%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%A7%E5%81%9C%E6%AD%A2%3C%2Fb%3E%EF%BC%9AOFF%3C%2Fp%3E%0A%3C%2Fdiv%3E%0A⑤完成ここまでの設定がすべて完了すれば、無限ループで滑らかに動くカルーセルの完成です。まずはプレビューで動きを確認して、スライドが止まらず循環しているかチェックしてみましょう。 ここでひとつ注意が必要です。実は、カルーセルの無限ループ表示はStudio社が公式にサポートする機能ではありません。場合によっては動作が不安定になったり、スライドが一瞬止まってしまうことがあります。そのため、仕様上の制限を踏まえてStudio内で工夫して実装するか、より確実な動きを求める場合はカスタムコードで対応するのが良いでしょう。 参考:カルーセルの自動再生機能で、要素の無限ループ再生はできますか?